KZ AST 片側12BAのさらにインフレしたイヤホン

2021/06/19

KZ(CCA) イヤホン レビュー 星3

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KZ AST
KZは過去にASXというBA過多なイヤホンを販売したものの、案外癖が強く初期ロットに不具合が多かったこともあり、なんとも残念な評価を受けていました。

私自身もASXは所持していますが、嫌いではないものの使用者を選ぶ癖の強いイヤホンだと思っています。

この記事で紹介するKZ ASTは、そんなASXのアッパーバージョン。尖りまくっていて汎用性に掛ける問題児だったASXを、更生させて丸くしたようなイヤホンになっています。

製品特徴


スペック
名称AST
メーカーKZ
値段約15000円
接続有線 3.5mm QDC2pin
音質傾向弱ドンシャリ
感度103 dB
インピーダンス30 Ω
周波数範囲10 ~ 40000 Hz
付属品イヤーピース, 8芯銀メッキケーブル
説明書
備考片側BA12機構成

パワーアップしたバランスド・アーマチュア

本機に搭載されているバランスド・アーマチュアは、ASXのものよりもグレードが上がっています。1種類を除いてそのすべてが新しいBAになっているし、全てのBAが末尾にSのついた高級仕様のものになっています。

さすがにノウルズ製などの有名メーカー製ではなく、あくまで中華BAではありますが、それでも期待できる構成になっています。

聴きやすくなったバランスの良い音質

音質傾向を一言で表すのであれば、ASXと同じくウォーム系の弱ドンシャリです。ただ、ASXのものとは違い弱点だった部分も改善されております。

高音域は相変わらずかなり解像度が高くキレイにでており、ピアノなどの楽器の音も非常に美麗に感じます。
ASXではここが結構どぎつくて、かなり疲れる感じがあったのですが、本機はマイルドな調整になっており、それなりに長時間使用に耐えうる感じになっています。

中音域は多少引っこんで感じるものの、ASXのようにボーカルがぼやけているような感じはなく、主張は少なめですが結構クリアに聴こえます。
前までは向いていなかった、ボーカル曲でも不都合なくなったぶん、より実用的なサウンドと言えるでしょう。

低音域はよりマイルドになっています。やかましめな音圧を抑え、それでいてBAイヤホンらしからぬ主張の強さは維持されています。
ちょうどよいバランスになった事で、中音域を埋もれさせなくなったのも評価が高いです。

音場に関してはASXよりは広く感じるものの、それでもイヤホン全体で見れば平均的な広さです。

ASXとは違い、このイヤホンは3.5mmでも十分価格以上の音が鳴らせます。
バランス接続に変更するとそれ相応に解像度があがり、ボーカルの主張もより強くなります。今回はどちらが上という感じでもないので、好みの接続方法で使用すると幸せになれますね。

より落ち着いたデザイン

見た目は大きく変更されており、ASXの時のやたらと派手めなものからシックで落ち着いたデザインに変更されています。こちらのフェイスプレートの方が妙な安っぽさがなく、個人的には好みです。

厚みがました部分、フェイスプレートが若干小さくなっています。そして耳に当たる部分の突起も小さくなり、装着感は向上しています。少なくとも、前よりもずっと長時間使用可能な程度には、痛みを感じにくくなりました。

そして、BAを固定するために充填されていた木工用ボンドのような白い物体は、今回は透明なものに変更されています。多少削った後が見えますが、前の木工用ボンドみたいなものよりはずっとまともな見た目です。

付属ケーブルはパワーアップ

このイヤホンのケーブルは、最近のKZ系イヤホンの良く付属している銀メッキ銅4芯ではなく、銀メッキ銅8芯のものに変更されています。

この価格帯のイヤホンであれば標準的な使用の付属イヤホンであり、3.5mm接続で聴くのであれば、特に他のケーブルへ変更する必要性がありません。

しかしパワーアップしたケーブルとは裏腹に、付属のイヤーピースはまたしてもペラペラなものです。なぜこんなものを使用するのか理解に苦しみます。

まとめ

良い点
  • BAがアップグレード
  • 前よりバランスの良くなった音質
  • 落ち着いたデザイン
  • そこそこの装着感
  • 付属ケーブルも実用的
悪い点
  • イヤーピースが駄目
  • 微妙なコストパフォーマンス
おすすめ度:★★★☆☆
順当にアップグレードした、ASXのアッパーバージョンというべきイヤホンです。
より万人受けを目指して尖った部分を丸くしたマイルド使用とでも言いましょうか。少なくとも、合わずに買って後悔するとい可能性は減ったと思います。

ただし、その分価格も向上してしまっており、ASXよりも5000円高いという微妙な価格帯です。この価格帯ですと、他にも有力候補の多い激戦区であり、あえてこれを薦める理由を考えるのが大変です。

一万五千円もあれば、音質は好みの問題だとしても、もっと付属品が豪華なイヤホンが数多く存在しています。他製品に埋もれかねない大変な位置で登場してしまったのが難しいところです。

KZ AST
片側12BAのさらにインフレしたイヤホン。

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