KZ ASX 合計20BAの数の怪物イヤホン

2021/06/13

KZ(CCA) イヤホン レビュー 星2

t f B! P L
KZ ASX
基本的に低価格帯のイヤホンを製造しているKZですが、フラグシップモデルのイヤホンは当然存在します。大量のBAを積んだそのモデルは、一見すると高く見えるものの、実際の価格はというと、他社でいうところのエントリー帯の価格で買えてしまいます。

今回紹介していくのはKZ ASX。1万円ほどの価格帯で、片側に10基ものバランスド・アーマチュアを搭載したとんでもイヤホンです。

製品特徴


スペック
名称 ASX
メーカー KZ
値段 約10500円
接続 有線 3.5mmジャック
音質傾向 弱ドンシャリ
感度 106 dB
インピーダンス 20 Ω
周波数範囲 10 ~ 40000 Hz
操作法 インラインリモコン(マイク付きケーブル)
防水 なし
付属品 イヤーピース
備考 片側10BA

片側10BAの暴力的なドライバ数

バランスド・アーマチュアを片側に10基左右合計で20基もドライバを搭載しています。いくら中華製BAとはいえ、この数をこの値段で提供しているのは素直に感嘆します。
音質傾向的にはこれまでのASシリーズと違って、フラットやバランスの良い感じではなく、ドンシャリ傾向にあります。ASシリーズで白日イヤホンとして有名なAS06からのステップアップとして考えると火傷します。

高音域はかなり解像度が高くキレイにでており、ピアノなどの楽器の音も非常に美麗に感じます。
ただ結構強めに鳴っており、それが騒がしいとも感じ疲れてきます。

中音域ですが、これは残念ながら埋もれ気味に感じます。まったく聞こえないという程ではありませんが、曇った感じがしてボーカル曲だと残念な感じに思いました。

低音域は結構強く元気があります。BAの構成的に高域に極振りしたイヤホンかと思いきや、むしろ低音域は高域と同じくらい主張してきて、音圧もしっかりと感じられます。
しかし、高音域と合わさってその音量で中音域を曇らせてしまいます。

音場はそれほど広くないです。点で鳴っているというほどではありませんが、普通よりも狭いくらいでしょうか。

3.5mm接続だと結構残念なイヤホンだと感じますが、リケーブルしてバランス接続へ変更してやると全体的に音質が向上します。
曇っていた中音域の解像度が上がりボーカルもそこまで埋もれなくなるので、ここに来てようやくお値段以上の音質になってくれます。

装着感は人を選ぶかも

このイヤホンは結構な大型で、耳への保持力を確保するために大きめの出っ張りが存在しています。これのせいで装着感が人を選ぶ感じになっており、人によっては耳が痛くなる、装着していて疲れるなどの問題が発生すると思います。

私自身、耳の痛みこそ感じないものの、音質傾向も相まって長時間使用していると疲れるタイプのイヤホンと感じました。

やっぱり痛くなりました。2時間が限界ですねこれは。

見た目に関して

見た目はぱっと見ではクオリティーが高く見えますが、裏面のクリア部分をまじまじと見ると、白レジン?で埋め立てられた部分に薄い気泡のようなものが見えるなど、若干の雑さが見られます。この白レジン自体も格好が悪く、これさえなければまあまあ高いビルドデザインと言えたのが惜しいです。

リケーブル対応

QDC 2pin端子でのリケーブルに対応しています。MMCX端子と比べるとどうしてもマイナー感が否めませんが、この端子はKZが流行らせようと頑張った結果か、最近ではそれなりに見かけるようにもなりました。TRNでも採用している事があります。

付属品が微妙

このイヤホンはフラグシップという立ち位置ですが、正直内容物が微妙です。
イヤホン本体に何を血迷ったかTWS向けのイヤーピース、そして銀メッキケーブルという必要最低限の構成です。

このイヤーピースはフニャフニャで装着感がよくないので交換推奨。そして銀メッキケーブルもこのASXの力を発揮させられないので交換推奨です。前述の通り、バランス接続に変更してやるとかなり解像度が向上するのでそうすることをおすすめします。

過去に品質問題

どうも初期ロットには問題があったようで、低音しかでないなどの不良品が存在していたようです。幸い、現在はこの問題は概ね改善されているようですが、初期ロットの在庫が回ってきて不良品を引く可能性も否めません。

もしそういった問題が怖い場合は、海外通販サイトではなくAmazonなどの国内通販でAmazon発送のものを購入すると、サポートが円滑に受けられるので良いでしょう。

まとめ

良い点
  • 手軽に10BAを楽しめる
  • 臨場感あるドンシャリ音質
  • リケーブル対応
悪い点
  • ボーカル曲は若干苦手
  • リケーブル必須
  • 白レジンがダサい
  • 人を選ぶ装着感
  • 付属品が貧相
  • 過去の品質問題
総合評価:★★☆☆☆

付属のケーブルとイヤーピースでは本領発揮できないうえに、装着感にも問題があるなど、いまいち人に勧めにくいイヤホンではあります。

しかしリケーブルしてバランス接続にした際の実力はたしかにあり、値段を考えれば結構な楽しい音質になります。

中華イヤホン初心者がステップアップに買うというものではなく、ある程度中華イヤホンになれた人が、駄目な点もあるのを理解して買うような製品かなというのが感想です。

KZ ASX
2020年におけるKZのフラグシップモデルイヤホン。合計20BAの怪物。
 

プロフィール


CheapCat3
主にイヤホンに関する記事を投稿していきます。
Twitterのフォローをしていただけると嬉しいです。



このブログを検索

カテゴリー

姉妹ブログ

メインブログです。

格安ガジェットブログ

不定期更新の映像作品関連ブログです。

機械猫の映画レビューブログ

参加ランキング・RSS

ブログランキング・にほんブログ村へ follow us in feedly

QooQ